今回のリフォームのきっかけは、ドローンによる屋根点検でした。お客様ご自身では確認が難しい高所の屋根の状態を、高精細なカメラで安全かつ正確に撮影し、その場で一緒に映像をご確認いただきました。深刻な劣化状況を直接目の当たりにされ、ご納得いただけたことが、最適なリフォームプランへの第一歩となりました。

診断で明らかになった屋根の損傷に対し、耐久性と耐震性に優れたガルバリウム鋼板による葺き替え工事をご提案しました。この素材は非常に軽量なため、建物全体への構造的な負担を軽減し、地震の際の揺れを抑える効果も期待できます。錆びにくく、長期間にわたって住まいを守り続けるガルバリウム鋼板は、未来を見据えた賢明な選択と言えるでしょう。

また、屋根と同時に、長年の雨風で劣化していた外壁も一新しました。リフォームの品質を左右する下地処理には、特殊エポキシ樹脂を配合した日本ペイント社の「パーフェクトシーラー」を使用。劣化した外壁材の奥深くまで浸透して下地を強力に補強し、上塗り塗料との密着性を極限まで高めます。その上で、紫外線による劣化を防ぐ「ラジカル制御技術」を搭載した「パーフェクトトップ」を上塗り材として採用。緻密で美しい塗膜が優れた耐候性を発揮し、防藻・防かび機能と共に、長期間にわたり住まいの美観を維持します。

さらに、住まいの印象を引き締めるため、意外と見落とされがちな玄関屋根の軒下といった細かな部分も丁寧に塗装を施しました。こうした細部へのこだわりが、家全体の完成度を一層高め、トータルリフォームとしての価値を最大化します。